図面を読むときに必要な英語表現3選【海外営業マンが教える】

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困っている人
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英語の図面を使う仕事に就いたけど、英語に自信が無いよ~。

何から勉強していいか分からないよ~。

今回の記事はこういった疑問を持っている人のために書きました。

この記事を書いている人:千葉さん

自動車部品メーカー勤務。海外顧客担当6年目。アメリカ、ヨーロッパ、中国の顧客を担当。

中堅自動車部品メーカーで社内英語研修の講師も行っています。

製造業において、図面は非常に大切な書類です。

図面を読めなければ何も始まりません。

図面を誤って読んでしまっては、いいものを作る事ができません。

多くの図面で共通して使われる、覚えておいて絶対に損が無い表現を3つピックアップしました。

Material 材料

図面を読むにあたって、マストで必要な単語です。

Materialの意味は材料です。読み方をカタカナで表現するとマテリアルとなります。

Material : Stainless steel ABC 1234

といったように図面の中に書かれます。

この材料を意味する「material」ですが、なんと、母を意味する「mother」と同じ語源だそうです。母なる材料、それが「material」。

母親は子供を生み出し、材料は製品を生み出す、そんなイメージの繋がりがあるので「母」と「材料」は同じ語源を持つのでしょうね。

そういえば、日本語でも「母材」なんて言葉がありますね。母材は「base material」と英訳します。「mother material」ではないのでお気をつけください。

Alternate material : Stainless steel DEF 5678

といった表現が書かれている図面もありました。

これは、代用の材料を示す言葉です。

Stainless steel DEF 5678でもいいですよ。という感じです。

「オルタナティブ・ロック」や、「オルタナ」といった音楽のジャンルを聞いた事ありませんか?

1990年代にヒットしたカート・コバーン率いるNirvana(ニルヴァーナ)が代表格ですね。

椎名林檎や、UVERworldなんかもオルタナティブ・ロックに分類されるそうです。

既存の商業主義ロックの代わりになりうるロック。そういったジャンルの分類だそうです。

その「オルタナティブ」と同じ仲間の単語が「alternate」です。

覚えておきましょう。

Unless otherwise stated 指示無き場合は

これも図面によく使われる表現です。

「Unless otherwise stated…」は、「指示無き場合は…」という意味です。

カタカナで表現するのであれば、アンレス アザワイズ ステーテッドといった感じです。

Unless otherwise stated, the following applies 特に指示無き場合、以下が適用されます

Unless otherwise stated, JIS 1234 applies 特に指示無き場合、JIS 1234が適用されます

というように使われます。

だいたい図面の下の方の定位置に書いてある事が多いです。

よく使われる表現なのですが、私はいつも違和感を感じながら、この表現を見ています。

というのも、「unless」は「if not」と置き換える事が出来ると、確か大学受験の時に習って、同時期に「otherwise」も「if not」と置き換える事が出来ると習った記憶があるからです。

じゃあ両方置き換えたら、「if not if not stated」になるのかと。

冗長すぎやしないかと。そんな冗長な表現が神聖な図面の上で許されるのか?

「Unless stated」や、「Otherwise stated」じゃ不十分なのか?そういった疑問が頭に浮かんでしまうのです。

だっておかしいですよね。なるべくシンプルな表現にしようというのが図面に書かれている文章なのに、似たような意味の言葉が2回も繰り返されるなんておかしいです。

とは言っても、いろんな国の、いろんな会社の図面に共通して見られる表現です。

なので、ネイティブからすると、そんなに違和感の無い自然な表現なのでしょう。きっと。

そしてそのような違和感を感じないレベルに達するには気の遠くなるような鍛錬が必要になるのでしょう。

私の英語学習のモットーの一つに、「理屈はさておき、あるがままを丸暗記」というものがあります。

ときには理屈にこだわるより、理屈が分からなくてもそういうものだと割り切って覚えて、それで通じるんだから良いじゃない♪

というスタンスで覚えちゃうというものです。

「Unless otherwise stated」も、理屈では納得いかない部分が残ります。

良く使われる常套句なので、あるがままを暗記したいと思います。

日本語でも理屈がよくわからない表現ってありますもんね。

例えばカエルを1匹、2匹と数えるとき、1「ぴ」き、2「ひ」き、3「び」き、4「ひ」き、となぜ「匹」の読み方が変わるのか?

理屈で説明できる人ってほとんどいないと思います。

でもそういうものだと思ってみんな使っているわけですね。

理屈が分かるより使える事が大事です。特にビジネスでは。

No ●● allowed. ●●無き事 

この表現は本当によく図面で使われます。

No ●● allowed.は、●●無き事という意味です。

カタカナで表現するのであれば、ノー●●アロードといった感じです。

今回、海外のお客さんから届いた図面を10枚ほど見返してみました。

10枚中8枚の図面にこの「No ●● allowed」の表現が使われていました。

例えば、

No rust allowed 錆なきこと

No burr allowed バリなきこと

No distortion allowed 歪みなきこと

No stain allowed 染みなきこと

とかですね。

業種によって「●●」に入る言葉は変わってきます。

「No ●● allowed」はどんな業種でも使われるゴールデンワードです。是非覚えて活用してください。

図面以外の場面でも、レストランで「No pets allowed(ペット禁止)」とか、

教会とかで「No camera allowed(カメラ禁止)」といった表現を目にする事があります。

allowの意味は「許す」ににたイメージです。

「No ●● allowed」を直訳すると、いかなる●●も許されません。となります。

同じアローというカタカナ表記になる「arrow」は良く似ていますが、こちらは「矢」という意味ですので、混同しないようにしてくださいね。

No confusion between “allow” and “arrow” are allowed.

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海外営業の仕事に就いて1年目に買った本です。


自動車部品材料メーカーを舞台にしたストーリーベースのテキスト。


日本の鉄鋼メーカーとアメリカの自動車メーカーの取り引きをベースにしたドラマが繰り広げられます。


製造業の現場で使われる表現が豊富にあり、ストーリーベースだから登場人物に感情移入できました。


ストーリーベースで、製造業を舞台にしていて、そこまで難しくない本を探していたのですが、なかなか見つからず、やっと見つけ出したテキストでした。


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