・FOTPって何なの~。
・初品って?
・さっぱり分からないよ~
今回のブログはこういった事を思っている方に向けたブログです。
本記事の内容
この記事を読むと、PPAPがざっくり何なのか理解できるようになります。
結論は、FOTPとは量産用生産設備を組み立てて初めて生産した製品の事です。
この記事を書いている人:
千葉さん
グローバル営業マン
本業は自動車部品メーカーの営業7年目。
アメリカ、ヨーロッパ、中国を飛び回りビジネスをしています。
中・高・大学の学校での学習に加え、10年以上の英語学習経験。
会社では英語初心者の為の社内研修の講師も行っています。
初心者向け、FOTPとは、ざっくり言うと何?
自動車業界でよく使われる言葉に「FOTP」という言葉があります。
FOTPとは、ざっくり言うと、量産用生産設備を組み立てて初めて生産した製品の事です。
生産設備は調整途上であり、品質はまだ荒削りの品質です。
First Off Tool Partsの頭文字をとってFOTP。
読み方は一般的には「エフオーティーピー」です。
FOTサンプルと言ったり、単にFOTと呼ぶ場合もあります。
呼び方は顧客に合わせてあげましょう。
日本語には「初品(しょひん)」という言葉があります。
初品がFOTの訳として適切でしょう。
量産開始までのサンプル提出の流れとしては、
試作サンプル→FOTPサンプル→PPAPサンプル→量産品
という流れでサンプルを生産し提出するのが一般的です。
なぜFOTPが必要なの?
おおまかな品質確認のため。
立ち上げがスケジュール通りに遂行されている事のエビデンス。
これらが見たFOTPサンプル提出の目的です。
FOTPサンプルでおおまかな品質を確認して、試作からの相違点や、
生産設備を調整して仕上げていく方向性を確認します。
また、予定通り生産設備が組み立てられているという証としてFOTPサンプルを要求する顧客もいます。
量産設備でとりあえず製品が生産できていたら、量産準備が進んでると安心できますからね。
顧客によってはFOTPサンプルの提出を要求してこない顧客もあります。
試作品とFOTPサンプルは何が違うの
試作サンプル→FOTPサンプル→PPAPサンプル→量産品
という順番でサンプルを提出すると先に書きました。
FOTPサンプルと、試作品サンプルの違いを説明します。
FOTPサンプルと試作品の最大の違いは生産設備が試作用の生産設備なのか、量産用の生産設備なのかという事です。
FOTPサンプルは量産用の生産設備で生産する必要があります。
例えば、量産時に金属を溶かして型に流し込む鋳造という技術で作るとします。
その場合、試作の段階では切削で作る事も許されます。
もしくは、社外に委託して別の試作専用の鋳造型で生産することも許されます。
※顧客要求に左右されます。
FOTPサンプルは、必ず量産と同じ鋳造の設備で生産しなければいけません。
生産設備が量産時に使う設備と違う設備でもいいのが、試作サンプル
生産設備が量産時に使う設備と同じじゃないといけないのが、FOTPサンプル
という事です。
PPAPサンプルとFOTPサンプルは何が違うの?
PPAPサンプルとFOTサンプルの違いはインスペックかどうかです。
PPAPはインスペックじゃなければいけません。
FOTはインスペックじゃなくても大丈夫です。
PPAPは量産準備が整った事を確認するため。
FOTは生産設備が組み上がった事を確認するためのサンプルだからです。
FOTサンプルを提出した後、微調整を繰り返し量産品質に仕上げていくというのが一般的な流れです。
提出しなければいけない資料もPPAPでは18もの資料を要求されますが、
FOTでは検査データだけでよしとされる場合が多いです。
※これも顧客の依頼に従いましょう。
まとめFOTPサンプルとは
FOTPサンプルは、量産用生産設備を組み立てて初めて生産した、未調整のサンプルです。
試作品とFOTPサンプルの違いは理解できましたか?
PPAPサンプルとFOTPサンプルの違いは理解できましたか?
そこまで理解できていれば初心者としては十分でしょう。
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