[ざっくり]Cpk1.67とは?[海外営業7年目が初心者に教える]

自動車業界用語
Cpk1.67とは何かざっくり初心者向けに解説したブログです
自動車業界用語について勉強したい人
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・Cpk1.67以上にしろって言われたけど何それ?

・Cpkってなんだかさっぱり分からないよ~。

今回のブログはこういった事を思っている方に向けたブログです。

本記事の内容

この記事を読むと、Cpk1.67とはどういう事なのかざっくり何なのか理解できるようになります。

結論は、Cpk=1.67とは、「計算上、不良発生率を1000万分の6以下にしてください」という要求です。

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この記事を書いている人: 

千葉さん

グローバル営業マン

本業は自動車部品メーカーの営業7年目。

アメリカ、ヨーロッパ、中国を飛び回りビジネスをしています。(今はコロナでヒマしてます)

担当案件の売上は入社時に数千万円/年だったものが6年後の現在約10億円/年。

中・高・大学の学校での学習に加え、10年以上の英語学習経験。

会社では英語初心者の為の社内研修の講師も行っています。

初心者向けCpk1.67とはざっくり言うとどういう事?

自動車業界でよく使われる言葉に「Cpk1.67」という言葉があります。

CpkのCpはProcess Capabilityの略です。

日本語では工程能力と言われます。

ちなみに、CpkのkはKatayori(偏り)の頭文字です。
 

 

数式では、このように表現できます。
Cpk = Min ( (USL – X-bar)/3sST, (X-bar – LSL)/3sST )

 
 
 

Cpkが分からない人
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工程能力とか、数式見せられてもさっぱり分からないよ~。

分からなくても心配しないでください。

私も初めてCpkとか工程能力という言葉を聞いてからざっくり理解できるようになるまで1年以上かかりました。

営業担当レベルで最低限知っておかないといけない知識をざっくり教えます。
 

 
多少の誤解をおそれずにざっくり言うと、

Cpk=1.67とは、「計算上、不良発生率を1000万分の6以下にしてください」という要求です。

また、それはエクセルを使って計算できます。

 

Cpk1.67という要求を満たしているか知る方法

品質管理で研修を受けた時が私と「Cpk」という謎ワードとの出会いでした。

私がCpkと初めて出会ったときの理解はこんな感じでした。

1. Cpk1.67という謎の顧客要求があるようだ

2. 自社製品のCpkを計算できるエクセルが社内にあるようだ

3. とりあえず30個測定しろと先輩に言われたので測定する

4. 測定した30個の測定結果をエクセルに入力する

5. エクセルのCpk欄に表示された数値が1.67以上だった

6. どうやらCpk1.67という謎の顧客要求は満たしているそうだ


とりあえずこういうレベルの理解でもCpk1.67という要求を満たしているのかどうかだけは判断できます。

取り急ぎ生産した製品がCpk1.67を満たしているのか知りたいだけでしたら、

先輩にCpk計算用のエクセルが無いか聞いてみましょう。

Cpk=1.67とは、不良発生率を1000万分の6以下

Cpk=1.67とは、「計算上、不良発生率を1000万分の6以下にしてください」という要求の事です。


1.67の部分には他の数字を入れる事が可能です。

Cpk=1.67は、「計算上、不良発生率を1000万分の6以下にしてください」という要求。

Cpk=1.33は、「計算上、不良発生率を10万分の6以下にしてください」という要求。

Cpk=1.00は、「計算上、不良発生率を1万分の27以下にしてください」という要求。

ざっくり言うとこんな感じ👆👆👆です。


文系脳だと、

「じゃあCpk1.67とか書かないで1000万分の6以下って書いたら良いじゃん。
なんでわざわざ「シーピーケー」なんてややこしい表記してるんだよゴルァヽ(`Д´)ノプンプン」


って思いがちです。
私もそうでした。



でもそこには、Cpk1.67と書きたくなる理由、書かないといけない理由があるんです。


例えば、
1000万分の6以下という要求があったとして、
あなたの会社で生産している製品の不良率が1000万分の6以下であるとどのように証明しますか?

1000万個測定してみて不良品が6個以下ならOK?
1000万個測定するのって、人手を使って測定すると大変ですよね。
測定機買うにしてもお高いですよね。

人手での測定も、測定機購入もバカにならないコストがかかります。

顧客企業も全数検査までの過剰品質でお値段が高い製品は求めていません。




そこで、

統計学的に1000万分の6以下だと言えるなら、全数測定しなくてもいいよ!

と、譲歩してくれたのがCpk1.67という表現なのです。

顧客企業は、

・1000万分の6以下レベルの低不良率の商品が欲しい。

・でもコストはかけたくない。

・検査の手間も最小限にしたい。

という願いを持っています。

この願いを叶えたのが、Cpkを使った方法なのです。

Cpkを使った方法だと、たった30個の製品を測定するだけで、計算上、不良発生率を1000万分の6以下だと言えるのです。

※30個というのは一般的なn数です。それぞれの顧客要求、社内ルールに従ってください。

まとめ

Cpk1.67とは?のまとめ


・Cpk=1.67とは、「計算上、不良発生率を1000万分の6以下にしてください」という要求。

・1000万個測定しなくても、30個測定するだけで、
計算上1000万分の6以下の不良率だと推測できる

ここまで分かっていれば、初心者としては十分でしょう。

それぞれの会社ごとのカラーがあると思うので、実際に業務をこなしながら理解を深めていきましょう。

どうやって計算するの?という疑問が出てくると思います。
この場では、統計学的な計算をします。とだけ答えておきましょう。

製造業でお勤めであれば、おそらく社内にCpk値を計算するためのエクセル等があると思います。
そのエクセルに入っている数式を使って計算します。
どのような計算方法かは知らなくても初心者のうちは大丈夫です。

自動車のエンジンがどういう仕組みで動くか知らなくても車は運転できますからね。
統計学的な計算方法を知らなくてもCpkは使えます。


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それでは、最後までご覧いただきありがとうございました。
Hope you good day wherever you are.
(livechiba.com)

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