・MSAってなんだか分からないよ~。
・測定システム解析って何それ?。
今回のブログはこういった事を思っている方に向けたブログです。
本記事の内容
この記事を読むと、MSAとはざっくり何なのか理解できるようになります。
結論は、MSAとは、「ちゃんと測定できている事を確認する手段」です。
この記事を書いている人:
千葉さん
グローバル営業マン
本業は自動車部品メーカーの営業7年目。
アメリカ、ヨーロッパ、中国を飛び回りビジネスをしています。(今はコロナでヒマしてます)
担当案件の売上は入社時に数千万円/年だったものが6年後の現在約10億円/年。
中・高・大学の学校での学習に加え、10年以上の英語学習経験。
会社では英語初心者の為の社内研修の講師も行っています。
初心者向けMSAとはざっくり言うとどういう事?
自動車業界でよく使われる言葉に「MSA」という言葉があります。
MSAは「Measurement System Analysis」の略です。
日本語ではMSAを「測定システム解析」と呼びます。
テストに出るわけではないので、MSAはMSAとして覚えて、英語も日本語訳も特に覚える必要はありません。
MSAは自動車業界の国際規格IATF16949で定められている5つのコアツールの1つです。
MSAを使う場面
MSAは品質に心配性なお客を安心させたいときに有効なツールです。
極端な例ですが例えば・・・、
めんどくさい客:
「おたく、うちの会社に来月から部品納めるみたいやけど、ちゃんと測定出来てるんやろね?(疑いの眼差し)」
サプライヤー:
「もちろんです。」
めんどくさい客:
「ほんまかいな?どんな方法でちゃんと測定出来てるか確認したはるん?」
サプライヤー:
「IATF16949のコアツールの1つ、MSAを実施してちゃんと測定できていることを確認しています。校正も、Gage R&Rも実施しています。こちらが資料です。」
めんどくさい客:
「なるほど。それなら安心やな。」
イメージ的にはこんな感じです👆👆👆
MSAを実施している事を伝えれば、ちゃんと測定ができる会社として安心してもらえます。
測定なんて出来て当たり前なんじゃないの?
MSAは「ちゃんと測定できている事を確認する手段」ですが、
・なぜちゃんと測定できているかを、わざわざ確認しなければいけないのでしょうか?
・なんでちゃんと測定できているか確認する必要があるの?
・測定なんてできて当然なんじゃないの?
と思われるかもしれません。
具体例で考えてみましょう。
・長さ100mmの棒状の製品があります。公差は±0.1mmです。
・この製品が本当に100mmなのか、皆さんが小学校のときに使っていた竹製の30cmものさしで測定してみましょう。
・測定するのは、最近老眼が始まったおじいさんです。少し手が震えています。
・このような条件で、本当に100mm、公差±0.1mm以内だと測定出来るでしょうか?
・エンドユーザーの命を預かる自動車部品として自信を持ってお客に出荷出来るでしょうか?
答えはNOです。
まず、竹製の年季の入ったものさしは不適切です。
経年劣化で変形しているかもしれないし、湿度の影響で多少変形する可能性もあります。
また、最小目盛りは1mmのものさしというのも不適切です。
最小目盛りは1mmでは0.1mmの公差内かどうか測定できません。
測定者にも問題ありです。
老眼が始まった手に震えのあるおじいさんでは適切に目盛りを読む事も難しいでしょう。
このように、一言で測定と言っても、
いろんな要因で測定の信頼性が下がる、誤差が大きくなる可能性があることが分かるでしょう。
だから、「ちゃんと測定できている事を確認する手段」が必要になってきます。
いろんな要因に影響されずに「ちゃんと測定できている事を確認する手段」がMSAです。
上の例は、極端な例ですが、ミクロン単位での品質が要求されるような自動車部品において、ちょっとした事でも測定結果に無視できない影響がでてくるものです。
測定結果に影響を与えるもの
測定結果に影響を与えるいろんな次のようなものがあります
測定誤差を大きくする要因
・測定方法 手順、仕様など
・測定者 スキル、適性等など
・道具 測定器、ゲージなど
・環境 温度、湿度など
これらの誤差を生じさせる要因を1つずつ潰していくのもMSA活動の1側面です。
まとめ
ここまで分かっていれば、初心者としては十分でしょう。
それぞれの会社ごとのクセがあると思うので、実際に業務をこなしながら理解を深めていきましょう。
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それでは、最後までご覧いただきありがとうございました。
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(livechiba.com)